過日
子供が産まれた。
私が、産んだわけだけども。
妊娠中も出産時もトラブル続発で、でもそれらは何も珍しい事柄ではないと知って、あぁ、妊娠・出産って本当に命がけなのねーと心の底から思った。
もともと子供好きというわけではない。
子供だから好きという感覚がなく、
子供を見て無条件に「かわいい!!」と口にする人の気持ちが理解できない。
子供=かわいいじゃないでしょ?かわいいコもいれば不細工なコもいるでしょ?子供といえども好きかどうかはそのコの人間性次第であって…と本気で思っていたっけ。
そんなわたしも、子供を産んだのだ。
運良く恵まれて、命かけて。
夫婦二人の生活は終わってしまって、それは少し悲しくもあるけれど、これからは家族三人の生活が始まって、それはそれできっと楽しいに違いない。
形は変わってしまうかもしれないけれど、変わることは決して悪いことじゃないはずだ。
気楽さが失われても、悩まされることが増えても、それを上回る喜びが待っているのだ、きっと。
だってだって、命かけたんだもの!
痛くて辛くて、泣き叫びながらやっとの思いで産んだんだもの!
そして、たとえ目が小さかろうが鼻が低かろうが髪が薄かろうが、我が子はやっぱりかわいいんだもの!