宇宙でスパーク

湯に使ってる間って、することがない。

それが理由かどうかは定かではないけれど、多分違うけれど、子供のころ浴槽の中で自分がなくなったらどうなるのかについて想像していた。

どうなるのか?という疑問ではなくて、想像。
「亡くなったら」というよりも「無くなったら」
つまり、自分が失われるということを自分の立場から想像する試み。
とくに、肉体についてではなく意識について。

しかしこれ、自分がなくなったら想像するという行為自体ができなくなるわけだから、想像しよう努めている時点で真逆に進んでいて、はっきり言って不毛だ。

それでも諦めの悪いわたしは、
目をつむりとことん意識を排除する。
…こうやって考えることもできなくて、考えることもできなくてって考えることもできなくて、ってそれも考えることができなくて、と深く深く入り込みながら余計な思考を削ぎ落としていく。

そうすると最終的には宇宙っぽい真っ暗な空間が広がって、複数の光が、光なんだけど音速くらいのスピードでヒュンヒュンと移動するイメージが浮かんでくる。
何度チャレンジしても決まってこのイメージ。
わたしにとって、無っていうのは宇宙と直結しているのかもしれないし、単純に想像し得ない未知のもの=宇宙という方程式なのかも。
いずれにしても、無を想像することはできないわけだけれど。

一連のこれ、今はもうできない。
雑念が多い&集中力の欠如が原因かと。